横浜市磯子区のおすし屋さんでアルバイトしていたともだち

ぼくの高校時代のともだちが、横浜市磯子区にあるおすし屋さんで、一時期アルバイトをしていました。
当時ともだちは公務員試験に合格するために勉強中でした。
大学の卒業年度には試験に合格できず、就職浪人のような形で、アルバイトをしながら試験勉強をする、そんな生活をしていました。
ぼくらの地元の最寄り駅の、ひとつとなりにそのおすし屋さんはあり、ともだちの家からは歩いていける距離。
ただ、途中で区の境があって、ぼくらの住む港南区とは別の、横浜市磯子区に通っていたんです。

アルバイトのおすし屋さんはチェーン店で、夜遅くまで営業していました。
少しでもお金を稼ぎたいともだちは、時給のいい夜のシフトに入っていて、いつも閉店まで働いていました。
横浜市磯子区のあたりは、住んでいる人の数はとても多い反面、遅くまでやっているお店が少なく、ともだちのお店は閉店間際ほど帰り際のお客さんで混雑したようでした。
天気が悪かったりでおすしが残ると、アルバイトの人たちにおすそ分けしてもらえる役得があり、週に一度くらいはご馳走にありつけていたそうで、ちょっとうらやましい話です。

かくいうぼくもその役得をいただいたことがありました。
共通のともだちの家にみんなで泊まりに行ったとき、おすし屋さんのアルバイト帰りに合流したともだちが、人数分の詰め合わせを持ってきてくれたんです。
曜日によって残りやすい日があって、その日がちょうどそうでした。
うまくいけば全員分もらえるかなともくろんでいたともだちは、アルバイトの身ながら「今日はお客さん少なくていいぞ」と働きながら考え、祈りが通じて袋いっぱいのおすしを持ってあらわれたのでした。
無料より怖いものはないといいますが、このときのおすしはタダで美味しくて、文句なしに最高でした。


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